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Vol.6 曼陀羅とトランプ大統領
アメリカ合衆国トランプ大統領の言動が連日のように報道されています。日本人にはなかなか理解できない人物のように感じますが、今日は仏教を通してトランプ大統領を理解してみたいと思います。
アメリカの国教はキリスト教です。
キリスト教と仏教の共通点は、生きることが困難な土地に生まれた宗教だということです。
キリストが生まれたベツレヘムも、キリスト教発祥の地エルサレムも中東の砂漠地帯です。
仏教発祥の地インドも、乾季と雨季の激しい気候変動の中にさらされて生活することが困難な土地であったという共通点があります。
相違点は、イエス・キリストとお釈迦様の違いです。
救世主メシア(ヘブライ語でキリスト)として生まれたイエスに対して、お釈迦さまは人間として生まれて、修行の末に仏陀になりました。
中東の砂漠で生きて行くためにはオアシスが必要です。
どこに行けばオアシスにたどり着けるのか考える時に、みんなで合議している時間はありません。
誰かリーダーを決めて、そのリーダーに従う事が生き残る道なのです。
そしてリーダーは自分に従わせるために、奇跡を必要とするのです。
救世主と奇跡、これがキリスト教徒のマインドセットなのです。
この視点でトランプ大統領を見ると、彼が救世主として自己アピールしていること、奇跡を作り出すために極端な政策を取ろうとしていることが理解できると思います。
そして、生活することが困難なラストベルトのアメリカ国民は、自分達でなんとかすることよりも救世主に委ねることを選んでいるのです。
きっと仏陀なら、「人に頼らず自分のことは自分でなんとかしなさい」と言うのではないでしょうか。
「修業が足りない!」と一括されそうです。
あなたには、五智如来のような素敵なコーチはいますか?