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Vol.3 曼陀羅とモチベーション
今日は金剛界曼荼羅と対を成す、胎蔵界曼荼羅についてお話ししたいと思います。
仏になる(成仏)修行の道筋を表す金剛界曼荼羅に対して、胎蔵界曼荼羅は仏の慈悲が世界中にどんな影響を与えるかを表しています。
真ん中に大日如来が居て、そこから同心円状にたくさんの仏達が描かれています。
実は、原田メソッドではマンダラチャートを作る前に作成する「目的・目標四観点シート」が正に胎蔵界曼荼羅なのです。
これは横軸に自分と他者、縦軸に形になる価値と形で表現できない精神的な価値を取り、4つのブロックに分けたシートです。
達成したい目標には、その目標を達成する目的があります。
その目的を自分と他者、形になる価値と精神的な価値に分けてたくさん書き出します。
大谷翔平選手の例で言えば、「ドラフト1位で8球団から指名される」という目標には、達成したい理由があるはずです。
例えば(以下は公開されていないので、私の想像です)
・自分x形:
ドラフト1位という名誉が得られる。
ドラフト1位に指名されるくらいまで野球のスキルが上がる。
・他者x形:
両親が契約金で家を建てることができる。
野球部の後輩たちの実力が上がる。
・自分x精神:
高校3年間の自分の取り組みに自信が持てる。
目標を達成したことで自己肯定感が高まる。
・他者x精神:
花巻東高校の佐々木監督が指導法に確信を持てる。
岩手の人達を元気で明るくすることができる。
この目的をたくさん出すことがポイントです。
目標を達成した時の成功イメージがたくさんあればあるほど、達成意欲は上がります。
また、全部のブロックに偏りなくバランスよく出すことも大事です。
人は自分だけのためには頑張れません。
誰かの為に頑張る方が力が出るものです。
真言密教では自分の為の行動を「自利」、他人の為の行動を「利他」と呼びます。
空海も自利から始めて利他に高めることが大切だと説いています。
誰でも目標を達成するモチベーションのスタートは自分の為(自利)です。
それを他人の為(利他)という目的に変換できた時に更に強いモチベーションが沸き上がるのです。
空海は金胎不二という表現で、金剛界曼荼羅と胎蔵曼陀羅の二つ一緒にあることが大事だと説いた意味は、胎蔵界曼荼羅(=四観点)で目標を達成する目的を明確にしてから、金剛界曼荼羅(マンダラチャート)で目標達成の具体的な取り組みを整理することの大切さだったのです。
あなたには、五智如来のような素敵なコーチはいますか?